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第10回:MLBインターン日記 PartIII |
2005/11/23 |
この夏3ヶ月間のMLBでのインターンを振り返り、今改めて思うこと、感じるところをまとめさせていただきます。今後スポーツ経営学/スポーツマネジメント留学や、MLBでのインターンを目指されている方のご参考になれば幸いです。
◆インターンシップの獲得
大学2年生の頃からスポーツ界に就職したいという気持ちを持ち、日本のスポーツ界関係者からのアドバイスを受け大学院進学を決めた私でしたが、正直MLB球団でインターンシップができるとは思っていませんでした。世界中からインターンや就職を獲得する為に米国に渡る学生が無数にいる業界であるだけに、
競争は非常に厳しいのが現実です。実際、私が働いた球団のインターンの数は合計6名です。いまや、アメリカでのスポーツ経営学の大学、大学院の数は200を優に越え、インターンや就職の競争は増すばかりです。
アメリカ人のクラスメートもインターン獲得には本当に苦戦していました。
もちろん私もインターンシップを獲得するのは非常に苦労した一人です。
私の場合、自分で出願した全てのチームのマーケットをリサーチし、自分がそのチームへいかに貢献できるかを
提案したパワーポイントの企画書は欠かせませんでしたが、それでもインターン獲得までは容易なことではありませんでした。
最終的には、オハイオ大学のクラスメート、コーディネーター、卒業生の方々をはじめ、これまで私がお世話になった
スポーツ界関係者からのアドバイスを重ねた結果、運良くインターンの獲得まで至ることができたと思っています。
インターンや就職をスポーツ界で獲得するには、講演会、ジョブフェアー、スポーツイベントなどで積極的に自分を売り込み、
ネットワークを築き上げ、インタビューを受けるチャンスを得ることが一番重要なことではないかと、私の経験を通して
感じております。
◆インターシップを通して学んだ事
インターンシップを獲得して得たこと学んだことは無数にあります。まずは、MLB球団の現場を体験するだけで、
その道のプロの方と一緒に仕事をできたことは非常に刺激になりましたし、
彼らから学ぶ事が多くありました。朝から晩まで手を抜くことなく働き、仕事も細かく、
非常にクリエーティブで常に新しいアイディアを持ち、それらのアイディアを実行するだけの行動力を
持っている方がたくさんいらっしゃいました。彼らの立ち振る舞い、パーソナリティー、仕事のやり方や持って行き方など、
周りを見回すだけで自分が想像もできないほど多くの事を学び、自分が成長しなくてはいけないところも
多く発見する事が出来ました。
また、スポーツ界へ就職する過程で、彼ら自身もたくさんの方々からお世話になった経験を持っているようで、
常に人を助けるという心構えを持って私達インターンにも接してくださりました。
私の所属部署はGroup Salesだったのですが、Sponsorship DirectorのJoeに私がSponsorshipに非常に興味があると伝え
毎日のように質問をしに行っていると、Joeは、部署が違うにも関わらず、私の勉強になるからと
クライアントとのスポンサーシップミーティングに何度も誘ってくださりました。
また、Marketing DirectorのCarleenは、大学生を対象としたCollege Group Nightのプラニングを、
私と他2名のインターンにすべてを任せ、私たちに多くの助言をしてくれました。
Group Salesに留まることなく、Sponsorship, MarketingやStadium Operationsの方々が
私に仕事を振ってくださり色々と指導していただいたおかげで、MLB球団経営運営の全体像を垣間見る事が
できたように思います。
ちなみに、Ticket Salesの中でもSeason Ticketの重要性は以前から認識していましたが、インターンシップを通じて初めて、
Group SalesとSuite Salesが球団の売り上げにこれほど貢献していたということは知りました。Group SalesやSuite Saleの
営業方法は、自分が想像していた電話帳からひたすら電話する営業方法とは異なり、Group Sales特有の営業方法があります。
実際にその営業方法を経験させていただいたおかげで、大学では学ぶことができない多くのスキルを得ることができました。
(2005年11月23日 K.K.)
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