第8回:2005ノートルダム大学視察(前半)
2005/09/22

9月16日〜9月18日まで、オハイオ大学スポーツ経営学プログラムのクラスメートと一緒に、ノートルダム大学アスレチックデパートメントの視察に 行ってきました。アメリカのスポーツと言えば、多くの方が、NFL、MLB、NBAといったプロスポーツをイメージすると思います。 ところが実際にアメリカでは、そのようなメジャースポーツと同様に、カレッジスポーツ、とりわけ カレッジフットボールの人気は驚くべきものがあります。事実、17日のミシガン州立大学との試合を観戦できたことは、 アメリカにおけるカレッジフットボール人気のすごさを肌で感じることができた貴重な一日となりました。 今回は、2泊3日のノートルダム滞在中に私が経験したことを通じて、カレッジフットボールの雰囲気を 少しでもお伝えすることができればと思っています。


9月16日

◆試合前昼食会
アセンズから車で6時間ほどで、ノートルダム大学のあるインディアナ州・サウスベンドに到着。 そのまま、フットボールのホーム試合前に行われているという昼食会に参加させてもらいました。巨大なホールには 200以上のダイニングテーブルがぎっしり。ひとしきりあった後、司会者の進行の下、 3人の注目選手が次々と紹介されて壇上に上がり、1対1の対談をしていきました。そして最後、 今年から新しく就任したヘッドコーチ、チャーリー・ワイズ氏が紹介されると、2000人を超える参加者全員から 大きな拍手が起りました(ワイズ氏はノートルダム大学卒業生でもあり、かつ昨年のスーパーボウル覇者の ニューイングランドペイトリオッツで7年間、オフェンシブコーディネーターとして活躍してきた名コーチ)。 平日昼間開催ということもあり、参加者はご年配の方が多かったように思います。その代わり、 この昼食会の模様は地元ローカル放送で生中継されています。会場に来られない多くの方は テレビを通じて、試合前日の監督、選手の声を楽しむのが一般的だそうです。

◆施設見学&講演会
オハイオ大学の卒業生で、現在ノートルダム大学で働く先輩の案内のもと、フットボールスタジアム、バスケットボールアリーナ、そして大学内の主要アスレチック施設を見学させてもらいました。 1997年の改修工事で、フットボールスタジアム(右写真)の席数は80,795席に増やされました。それでもなお、1973年から続いているホーム試合のチケットは完売状態が続いているそうです。 また11,418席を誇るバスケットボールアリーナの隣には、過去にノートルダム大学アスレチック部で活躍した選手の功績を讃えるミュージアムが併設されていました。 119年の歴史を持つノートルダム大学フットボールの存在が、現在のカレッジフットボール人気に いかに重要な役割を果たしたてきたかを強く実感することができる場所でした。

そのあと、ノートルダム大学のアスレチックデパートメントで働かれている方から、 大学スポーツにおける組織運営についてのお話をしていただきました。 同大学のカレッジスポーツは男女合わせて24種目、それらは 計250人のアスレチックデパートメントで働くスタッフ(契約社員、インターンを含む) で運営されています。これまでノートルダム大学は、カレッジスポーツの発展に 大きく貢献してきた大学ですが、それと同時に、財界、政界にも数多くの著名人を輩出してきた 全米有数の学術レベルを誇る大学として知られています。 ノートルダム大学でプレーする選手は皆、アスリートとしてのスキルと同時に、 高い学業レベルを維持していなかければなりません。学業とスポーツをどう両立させて いくかということは、プレーヤーの管理をするアスレチックデパートメント担当者の 重要な仕事の一つにもなっています。

◆壮行会
ミシガン州立大学との対戦を明日に控え、バスケットアリーナではPep Rally(壮行会)が行われました。11,000人を超える観客席はほぼ満員です。チアリーダー、応援団、バンドらによる盛り上げが終わったあと、監督、コーチ、 選手の皆さんが入場してきました。監督自ら、明日の試合に向けての豊富、意気込みを、30分近く熱く語る姿(写真左)を見ると、 応援する側としても、気持ちがより高まってきます。アメリカの多くの強豪大学では、フットボールの試合前にこのようなPep Rallyをすることはよくあるのですが、 11,000人のアリーナを満員にしてこれほどの盛り上がりで行われる大学は、119年の歴史を持つノートルダム大学フットボール部 ならではとのことです。。。(ノートルダム大学視察後半へ)


(2005年9月22日 M.S)


トッププログラムメッセージ学校紹介カリキュラム研修視察インターン学生情報進路情報受験情報コラムリンク連絡先