第9回:2005ノートルダム大学視察(後半) |
2005/09/23 |
(ノートルダム大学視察前半 の続きです)
■9月17日
◆テイルゲーティング
テイルゲーティング(Tailgating)とは
日本ではあまり馴染みのないかもしれませんが、アメリカでは大変よく耳にする言葉です。日本で言うなら、サッカーや野球などの試合が始まる前に、スタジアムの駐車場を借りてバーベキューをやっているイメージ(写真右)でしょうか?ティルゲーティングするための駐車場代は単に車を止めるだけよりも高いのですが、昼をレストランで外食する
ことを思えばコストは少なくてすみます。それ以上に、アメリカの人々にとってのスポーツ観戦が、試合を見るということと同時に、試合前後のスタジアムの雰囲気を楽しむということにも大きなウェイトが占められているという事実を物語っているのかもしれません。
◆試合観戦

午後2時半、ミシガン州立大学とノートルダム大学の試合開始です。80,000人を超えるスタンドは超満員です(写真左)。ノートルダム大学の学生数は約8,000人ほどなのですが、会場の一角を占める学生シート席を見ると、
ほぼ100%に近い学生が観戦に来ている印象です(学生用のシーズンチケットは$168ドル。一般の半分の額とはいえ、決して安い買い物ではありません)。またノートルダム大学出身のクラスメート曰く、
現在ご生存されているOB/OGの数は110,000人ほどとのことですが、なんと32,000人の卒業生枠が毎試合すべて完売
とのことです。実に全体の30%の卒業生(及び卒業生の知り合い)が、毎試合母校のフットボール観戦に来ていること
になります。
これ以外にも、ノートルダム大学のブランド力を物語る事実として、
などがあげられます。
残念ながらこの日は、ノートルダム大学は延長サドンデスで負けてしまいました。それでも試合後しばらく、学生応援団は誰一人として帰ることなく、うなだれて帰ってくる選手を拍手で
迎えていました。この様子にはこれまで数多くのカレッジフットボールの試合を見てきたクラスメートも一様に驚いていました。1989年以来優勝からから遠ざかっているノートルダム大学ですが、これほど強力なブランド力、ロイヤリティーを持つチームが、大学&プロチーム含めて果たしてどれだけ存在するでしょうか?
今回、歴史と伝統に裏づけられたノートルダムのアスレチックデパートメントを視察できたことは、
自分のアメリカ滞在の中でも非常に大きな財産になりました。改めて、アメリカでのカレッジスポーツの奥深さを感じるとともに、将来の日本の大学スポーツにも応用できる点はきっとあるのではないかと思っています。
(2005年9月23日 M.S.)
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